LGBTが本音で語る悩み、生きづらさ
授業で観て、一緒に考えてほしい
誰も排除しない “まぜこぜの社会” の実現に向けて、マイノリティの啓発・PR活動を行なう女優・東ちづるさんが代表を務める一般社団法人 Get in touchは、クラウドファンディングによる原資で制作したLGBT啓発DVD「自分が自分らしく生きるために」を、全国の小・中学校、高校、支援学校等へ無償で配布しています。
制作した1,000枚のDVDは2018年12月より配布を開始、2019年11月現在で約900枚の配布が完了。渋谷区立の小・中学校、全26校にも配布され、2019年11月13日(水)、渋谷区立広尾中学校で、その報告発表会が開催されました。
LGBT啓発DVD「自分が自分らしく生きるために」は、LGBT当事者50名以上のインタビューを紡いで2017年に制作した映画『私はワタシ 〜over the rainbow〜』(約95分)をもとに、LGBTを知る、理解するための学校用の映像資料として新たに40分にまとめたもので、LGBT当事者やその家族の悩みや生きづらさ、理解してほしいこと、救われた言葉などが本音で語られています。
DVDについて「まずは教師と保護者の方にご覧いただき、生徒たちにも観せたいとなれば授業で使い、どう思うかを一緒に考えてほしいとお願いしている」と言うGet in touchの東ちづるさんに対し、渋谷区立広尾中学校の山本茂浩校長は「道徳の時間に全校生徒約200名を体育館に集めて視聴しました。初めてLGBTという言葉を聞く多くの1、2年生とは異なり、すでに研修を経験している中学3年生ともなると、LGBTをその人の個性として捉えている」と、知識と理解によってLGBTが特別なものではなくなる生徒たちの様子を紹介しました。
クラスに1〜2人いるLGBT
LGBT を知る、理解することから
DVDによると性的少数者は全体の7.6%。日本の人口を1億2,653万人とすると、約961万人、約13人にひとりがLGBT※となります。クラスにも、職員室にも、そして保護者の中にもLGBTの人がいても何ら不思議ではありません。
※電通ダイバーシティ・ラボによる「LGBT調査」。7.6%は2015年の調査結果、2018年調査では8.9%、同じ人口で計算すると約1,126万人がLGBT。
しかしLGBTに対する理解は先生や生徒、保護者、地域にいたるまで充分とは言えず、こうした中で、学校生活で生きづらさを抱える子どもたちがいます。
まずは LGBT を知る、理解する取り組みが必要と、Get in touchではLGBT啓発DVD「自分が自分らしく生きるために」を1,000枚制作。900枚を全国の小中学・高校・支援学校等へ無償で配布しました。
DVDの反響は大きく、予想していなかった医療関係者や大学、さらには幼稚園からも、体は男の子なのにスカートを履きたがっている、同性に興味を持っているなど、「その子たちのことを親御さんにどう話していいかわからず、勉強したい」と、DVDを求める声がたくさん届いているそう。
LGBT啓発DVD「自分が自分らしく生きるために」は、制作した1,000枚の配布が終わったら、順次、新たなリクエストにも応えていく。
LGBT啓発DVD「自分が自分らしく生きるために」のリクエストはこちら!
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