今みなさんは、これまでみたいに自由に外に出て、自由に学校に行って、自由に友だちと遊ぶというようなことができなくなっていることと思います。地域や時期によってその程度は異なりますが、それでも以前とは何かが違ってしまっていると感じているでしょう。
でも、一つだけ絶対に変わらないものがあります。それは人間の “ものを考える力” です。
どんなに自由を奪われても、生きている限り私たちは考えることができます。だからみなさんも、今こそ考えてください。どう毎日を過ごせば楽しくなるか、これからどう生きれば幸せを感じられるか。そうして考えることこそが、ウィルスに打ち克つことになるのです。今回は考えるためにヒントになる本を紹介したいと思います。
(2020年6月5日[金]公開)
現代日本の哲学者たちが、子どもの難問に答えている本です。
たとえば、「ぼくはいつ大人になるの?」とか「考えるってどうすればいいの?」といった問いに一風変わった視点から答えてくれています。
みなさんは、ものを考えるにはどうしたらいいと思いますか? 気になる人はぜひこの本を読んでみてください。
アメリカの超有名大学の入学試験では、変な問題が出たりします。当たり前の問題はみんな準備してきているので、頭を使わずに答えることができるからです。
でも、本当の頭の良さを測るためには、誰も考えたことのないような変な問題を出すのが一番です。この本ではそうした問題と、それに対する答え方が紹介されています。きっと頭の体操になると思います。
これは私の書いた本なのですが、小学生から大人まで楽しめる哲学の本です。現に、ある名門中学校の入試にも出題されたことがあります。
不思議な言葉や絵をきっかけに哲学する、つまり深く考える練習をする本です。私自身の考え方も書いてあるので、ぜひ参考にしてみてください。これで、みなさんも哲学者みたいに考えられるようになるかも!?
1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部教授。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。
大学で新しいグローバル教育を牽引する傍ら、「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」には指南役として出演。
専門は公共哲学。著書も多く、ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』(PHP研究所)や近著『孤独を生き抜く哲学』(河出書房新社)をはじめ、これまでに約100冊を出版している。
公式ホームページ
http://www.philosopher-ogawa.com
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