2020年12月25日(金)全国公開!
映画 えんとつ町のプペル
2020年/日本/カラー
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介
アニメーション制作:STUDIO4℃
製作:吉本興業株式会社
配給:東宝=吉本興業
©西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会
原作:「えんとつ町のプペル」にしのあきひろ著(幻冬舎刊)
原作コピーライト:©AKIHIRO NISHINO, GENTOSHA 2016
鑑賞日:2020年12月10日(木)
TEXT:キッズイベント 高木秀明
信じることで、世界は変わる
大人も泣ける大ヒット絵本、ついに映画化!
いつも厚い煙に覆われ、空を見上げることを忘れた人々の住む「えんとつ町」を舞台に、星を信じる少年ルビッチと、ハロウィンの夜にゴミから生まれたゴミ人間プペルが “星を見つける旅” へと向かう、一歩踏み出したいすべての人に贈る、感動の冒険物語。
原作はお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんの絵本「えんとつ町のプペル」。2016年の発売以降、幅広い世代に愛されロングランの大ヒットを記録、累計発行部数57万部(2020年12月現在)という驚異的な数字を叩き出し、今なお多くの、子どもたちはもちろん大人をも魅了し続けている。映画では、絵本では描かれなかったえんとつ町の “本当の物語” を描いていることでも話題だ。
誰も空を見上げない、誰も煙の先にある空を想像しないえんとつ町で、空には星があることを信じ続ける少年ルビッチ。町の人々はそんなルビッチを嘲笑い、容赦なく叩く。夢を持つと笑われ、行動すると叩かれる現代社会の縮図であるとともに、その発言や行動を叩かれながらも新しいことに挑戦し続けている西野さん自身の物語でもあるという。
見えないからといって “ない” とは限らない。探してみなければ “ある” かどうかはわからない。やってみなければ、できるかどうかもわからない。他人の声に惑わされず、自らを信じることの大切さ、そして一歩を踏み出せずに躊躇している人の背中を、温かい掌で優しく押してくれる。
とても味わい深い “聴く” 映画
絵本のように何度も楽しめる
スピード感ある映像で一気に物語に引き込まれる一方、オープニングとクライマックスは耳でも楽しませてくれる。言葉の耳触りが良く、とても味わい深い。小さなお子さんは映像を観ながら言葉も理解するのはちょっと難しいかもしれないが、ルビッチとプペルの姿からその真意は伝わるだろう。そして絵本を何度も読み返すように、映画も何度も観たくなる。
声優の方々もとても豪華だ。ゴミ人間のプペルは窪田正孝さん、星を信じる少年ルビッチには芦田愛菜さん。2人の友情には胸が熱くなる。小池栄子さん演じるルビッチのお母さんからは、子どもを想う気持ちが痛いほど伝わってくる。
おしゃべり炭鉱泥棒スコップを演じた藤森慎吾さんはハマり役。さらに伊藤沙莉さん演じるアントニオという男の子もとてもよかった。
「映画 えんとつ町のプペル」は、信じることの大切さ、そこに向けて行動することの大切さを教えてくれる。そして、どんなに叩かれようと結果を出すことで打たれなくなることは西野さんが証明している。
絵本を未読でもまったく問題なく楽しめる。しかし、絵本は現在ネットで無料公開中。読んでから観るか、観てから読むか。どちらも親子一緒に楽しめる。
この映画、子どもと一緒に楽しめる?
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