第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ニッポンザイダン ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

2021年4月18日(日)まで東京・渋谷のBunkamura Galleryで「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」が開催中! 横浜は2021年4月21日(水)から障害者スポーツ文化センター 横浜ラポールで開催

入場無料! 渋谷と横浜で開催!
魅力的な作品多数、アートの展覧会

ぜひ足を運んでいただきたい展覧会がある。絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ニッポンザイダン ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」だ。国内外2,000点を超える応募のなかから選ばれた入選作品を、審査員の1人で美術家/アートディレクター 中津川浩章氏のディレクションにより154点を渋谷で、57点を横浜で展示する。

・東京会場:2021年4月3日(土)〜18日(日)Bunkamura Gallery/Wall Gallery
・横浜会場:2021年4月21日(水)〜26日(月)障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

Bunkamura Galleryでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止した「第2回 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」で紹介できなかった作品とあわせて154点(第2回:83点、第3回:71点)の作品を展示。このうち海外からの作品はあわせて46点(第2回:27点、第3回:19点)

現在開催中の渋谷では、Bunkamura GalleryとWall Galleryのすべてを使用して154点もの作品を展示している。第2回を新型コロナウィルス感染症の影響で中止したため、第2回とあわせた通常の倍ほどの作品数になったことで、その光景は圧巻、たっぷりとアートに浸ることができる。会期も通常より長く、何度も見にくる方もいらっしゃるそうだ。

作者は、おそらくほとんどの方が知らないであろう無名の方々。実はこの展覧会は障害のあるアーティストによる作品展だが、その多彩な表現は、気持ちに寄り添ってくれたり、元気づけてくれたり、刺激を与えてくれたり、見る人の心のあり様でさまざまな感情を芽生えさせてくれる。

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

映画「地蔵とリビドー」でも取り上げられていた岡元俊雄さんの作品「清春」。寝そべって、割り箸に墨をつけて絵を描く。映画で岡元さんの作品を初めて見て衝撃を受けた。ここでまた出会えたことが嬉しい。同作を含め3作展示されていて、以前より作品が柔らかくなったと感じた

日本財団が進める「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS プロジェクト」は、「障害者と芸術文化」の領域への支援を通して、誰もが参加できるインクルーシブな社会の実現を目指している。この公募展は本プロジェクトの一環として、障害のある人へアート活動の機会を提供するとともに、アーティストの発掘を行うため2018年より実施している。応募作品はどれも何かに寄せたり、カテゴライズすることができず、まだ見たことのない表現にもきっとここで出会えるだろう。鑑賞される方も既成概念等にとらわれずに自由鑑賞していただきたい。誰もが参加できる展覧会だ。

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

中津川浩章賞を受賞した浅野春香氏の「ヤマイノエ2」。実物を見てみたかった作品。蝶の羽のようにも見え、細胞のようにも見える。皺の部分に線を描き、その間に円を描いて制作していくそう

作品を目の当たりにすると、人は誰しも可能性を持っていることを実感する。そしておそらく誰の身近にも存在しているであろう障害ある方々に想いを馳せ、もっと知り、触れて欲しいという想いが伝わってくる。うまく言葉にできなくとも、アートを通してメッセージを発信しているのがわかる。

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

飛行機が好きなんだなぁというのが、ひしひしと伝わる彌園哲志氏の「飛行機いっぱい」その1(写真上)、「飛行機いっぱい」その2(写真下)

毎年増える応募作品にあって、何度も出品されているアーティストもいる。この公募展を通してアーティストの成長を見ることもでき、また近い将来、同展から世界に羽ばたくアーティストが生まれる瞬間にも立ち会えるかもしれない。毎年の開催を楽しみにしているファンも多い。ぜひ一度、直接作品を見ていただければと思う。きっと、お気に入りの作品に出会えるはずだ。

第4回となる同公募展の作品を募集する。応募期間は2021年7月1日(木)から7月15日(木)までなので、アーティストの方は、ぜひご応募ください。たくさんの方に作品を見てもらえるチャンスです。


同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏によると、「障害者を取り巻く状況は少しずつ変わってきていると感じます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックのテーマが「多様性と調和」となり、2016年の「障害者差別解消法」と同年に開催されたリオ・デ・ジャネイロのオリンピック・パラリンピック、そして2018年に「障害者文化芸術活動推進法」が施行され、政治的な動きも大きなきっかけになっています。それにより以前は難しかった当事者自身が声を上げることもできるようになり、理解まではまだだとしても、理解しようとか、いろいろな気づきが社会の中に生まれてきたと実感しています」

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏

「今では同展のような展覧会が全国各地で開催され、障害のある人が活動できる場所、評価してもらえる場が増えたことも非常に嬉しいですね。その中で同展が他と大きく異なるのは、海外のアーティストも参加していること、作品のクオリティも非常に高いことです。才能あるアーティストも発掘しています。

この公募展に入賞したら “すごい!” という、公募展の知名度、クオリティをあげていき、障害の有無関係なくアーティストが同展に出品したいと思うようになったときに、初めてこの公募展を立ち上げた目標が叶ったことになると思います。

最近は「ダイバーシティ(多様性)」という言葉をよく聞きますが、障害者の方も “ここ” に入れますよ、というのがダイバーシティではないんです。“ここ” という小さな場所ではなく、それを取っ払って、誰もがどこにでも自由に参加できることがダイバーシティなんです。

子どもたちには「障害がある人は大変だから親切にしようね」と言うよりも、障害者の方もいるワークショップなどに参加するのがいいと思います。ダイアログ・ミュージアム「対話の森」などは、そのような体験がいつでもできますね。その体験を通して子どもたち自身が自然と気づき、障害者の方への配慮、接し方を身につけられるといいなと思っています。

歳をとるとできないことが増えていき、誰もが障害を持つような状態になっていきます。すべての人にとって暮らしやすく、生きやすくすることは、障害者の方のためだけではなく、自分のためでもあると思っています」

「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」は、2021年4月18日(日)まで東京・渋谷のBunkamura Gallery/Wall Galleryで、2021年4月21日(水)〜26日(月)まで横浜の障害者スポーツ文化センター 横浜ラポールで開催します。

・東京会場:2021年4月3日(土)〜18日(日)Bunkamura Gallery/Wall Gallery
・横浜会場:2021年4月21日(水)〜26日(月)障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

吉田楓馬氏の「太陽獅身女」。圧倒的な存在感で、ここに居ました

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

会場に入ると、岩瀬俊一氏の「ライオン」が力強くお出迎え

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

書の作品もたくさん展示。どのような想いからの言葉のチョイスかも気になる

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

ロビーラウンジに面したガラス張りのオープンな空間。154点という圧倒的な作品数で、たっぷりとさまざまなアートを楽しめます

絵画、写真、書、造形など、多彩なアートを展示している「第3回 日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 公募展(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」が東京・渋谷のBunkamuraで開催中!国内外2,000点を超える応募のなかから入選作品154点を、横浜では57点を展示!入場無料!同展に総合ディレクターとして関わる鈴木京子氏に話を聞いた。

会場入口近くの壁にもたくさんの作品を展示。見はじめたら会場内に吸い込まれます



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