夢が叶って「嬉しくて跳び上がった!」
物語の鍵を握る “謎の少年”
ー 7月22日(木・祝)公開の『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』は、仮面ライダー50周年・スーパー戦隊45作品目のWアニバーサリーを記念した作品です。歴代ヒーローが大集結しますが、出演が決まり、役について聞いたときはどのように思いましたか?
嬉しくて跳び上がりました。その場には母と2人の妹、弟がいたんですが、LINEで連絡があって、僕が急に跳び上がったのでみんな驚いていました。説明したら妹は泣いて喜んでくれて、みんなも僕の夢を応援してくれているので喜んでくれました。最高に嬉しかったですね。
ー 鈴木さんの仮面ライダー好きは有名ですが、Wアニバーサリーという記念すべき作品への出演については、どう思いますか?
5年前の仮面ライダーシリーズ45周年記念のときに雑誌のインタビューで、「50周年のときには17歳になっているので、どんな役でもいいから出演したい。仮面ライダーになれれば最高です!」と言っていて、それが本当に叶って、しかも「どんな役でも」と言っていたのが、今回のような役とは思ってもみませんでした(笑)。
50年も続いている偉大な作品に、物語の鍵を握る “謎の少年” という重要な役で呼んでいただいて、今までがんばってきてよかったなと、本当に最高です。
【映画紹介・予告動画】2021年7月22日(木・祝)全国公開! 仮面ライダー50周年×スーパー戦隊45作品記念『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』
カッコいいのはもちろん
ドラマとしても楽しめるように
ー 今はコロナ禍ということもありヒーローは求められている存在だと思いますが、子どもの頃に観ていたヒーローと、成長した今、観ているヒーローとでは、ヒーローへの想いや見方は変わりましたか?
仮面ライダーもスーパー戦隊も小さい頃は “かっこいいヒーロー” として見ていました。今もそれは変わりませんが、ドラマとしても楽しめるようになりました。
特に今回の映画の台本を読んで、ヒーローは小さな子どもたちの憧れだったり、元気や勇気を与えたりしますが、自分たちと同じ人間でもあって、それが物語に深みを与えていて、素晴らしいものが詰まっているなと感じました。今まではただのファンでしたが、出演する機会をいただいて、いろいろと考えて演技をしたので、見方も少しは深まったかなと思います。
ー 仮面ライダーのどこが魅力ですか?
バイクがすごく好きで、バイクから好きになったんですが、父が教えてくれた「仮面ライダー電王」のかっこよさに衝撃を受けて、どんどんハマっていきました。
僕のようにバイクが好きで仮面ライダーを好きになる子もいれば、ヒーローとしてのフォルム、戦っているシーンのかっこよさ、俳優さん、おもちゃ、ドラマとしておもしろいなど、いろいろなところに仮面ライダーを好きになる入口があるのはいいですね。
ー もし仮面ライダーになれるとすると、どんな仮面ライダーがいいですか?
いわゆるサブライダーがすごく好きなんです。仮面ライダー2号とか、V3に出てくるライダーマンとか。でも、変身できればなんでもいいかな(笑)。強いて言うなら、ライダーベルトがめっちゃカッコいい仮面ライダーがいいです。
ー ライダーベルトや変身ポーズは自分で考えたいですか?
仮面ライダーセイバー役の内藤秀一郎さんと変身ポーズについてお話ししたとき「最後のポーズは仮面ライダー電王が好きだからオマージュした」と、自分で考えたとおっしゃっていて、「自分で決められるんだ」と思いました。ライダーベルトや変身ポーズは、いろいろこだわりたいですね。
ー 内藤秀一郎さんをはじめ、今の仮面ライダーの方たちとは何かお話をされましたか?
秀一郎さんとはいろいろお話をさせていただきましたし、仮面ライダーエスパーダの青木瞭さんとは一緒にお弁当を食べたり、仮面ライダー最光の市川知宏さんともお話をさせていただきました。大変だけど楽しいというお話や、朝が早いけど秀一郎さんはどこでも寝られるとおっしゃっていて、そういうことも大事だなと思いました。仮面ライダーやこの物語に対して、ゼンカイザーの駒木根葵汰さんもそうですが、みなさんストイックに取り組んでいらっしゃるんだなということを、すごく感じました。
仮面ライダーが、今の僕をつくってくれた
石ノ森章太郎先生がヒーローに込めた願い
ー 仮面ライダーシリーズの中で特に思い入れのあるシリーズはありますか?
「仮面ライダー電王」から観はじめて「仮面ライダーディケイド」でハマり、「仮面ライダーオーズ」には出演できたので、それぞれ思い入れがありますね。
両親とも話したことがあるんですが、石ノ森章太郎先生と仮面ライダーシリーズは、僕という人間をつくってくれているなと感じています。小さいときに自分で考えた「仮面ライダーピザ」についてテレビでずっと話していたら、それをおもしろがっていろいろな人がバラエティに呼んでくれましたし、タモリさんや黒柳徹子さんにもその話をしていて、その姿を見て僕のことを知ってくれた人たちもたくさんいたと思います。
仮面ライダーを好きじゃなかったら今のようにはなっていないかもしれないし、今、何を好きになっていたんだろうと思うと、もうちょっとおもしろみのない人間になっていたかもしれません。仮面ライダーの存在はとても大きいですし、これからの僕もつくってくれるんだろうなと、改めて感じています。
ー 仮面ライダーやスーパー戦隊の原作者・石ノ森章太郎先生に対しては、どのように思っていますか?
小学2年生くらいのときに、石ノ森先生が仮面ライダー1号などの改造人間の生みの親ということを知りました。でも今回の出演を機に改めて先生について調べて、ヒーローの強さと弱さをとても大事にされていたんじゃないかなと感じました。正義と悪とをはっきりとは分けられないこともあって、ヒーローにも葛藤や悩みがあり、でもその姿が美しいというか。
今回の映画のティザームービーでは、「石ノ森章太郎が託した願いとはー」とナレーションが入っています。映画からは、石ノ森先生が託した願いが後世に伝わっている、先生の想いが作品に込められているということを感じていただけると思います。
ー 映画は誰もが知っている有名な本の世界に入ってしまう物語ですが、鈴木さんが入ってみたい本はありますか?
未来の「仮面ライダー」の台本に入りたいですね。出演できるようにがんばらなきゃと思います。
ー 「夢」を言い続ける、ということですね。「夢」は言い続けていると叶うときがあるけれど、叶わないときもある、と考えているそうですが、言い続けた方がいいですか?
ずっと言い続けていたから出演できた、大人の力が働いた、みたいに言われるのは嫌なので「言わない」という選択もありますが、今回のように声をかけていただいたり、撮影中もずっと「仮面ライダーになりたい!」と言っていたので、ここまできたら言い続けてやろうと思っています(笑)。
家族みんなで楽しめる映画
ヒーローみんなに注目してほしい!
ー 仮面ライダー50周年×スーパー戦隊45作品記念『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』の見どころを教えてください。
セイバー、ゼンカイザーが大活躍するので、ちょうど今テレビ放送を楽しんでいる子はもちろん、クライマックスではヒーローが全員集合するので、少し前まで観ていたという子も、子どもの頃に観ていたというお父さん、お母さんも、みんなで楽しめる作品になっています。お父さん、お母さんにとっては当時の記憶が戻ってきたりして、自分の歴史を辿れる楽しみもあると思います。
それに今回の作品は、石ノ森先生がヒーローに込めた願い、“ヒーロー誕生の秘密” にも迫っています。石ノ森先生が何を伝えたいのか、そこにもぜひ注目してほしいですね。
ー 鈴木さんの役は、どんなところに注目してほしいですか?
“謎の少年” なのではっきりとはお伝えできないんですが、クライマックスの、ドーン! あ〜! うぉ〜! というのが、仮面ライダーファン、スーパー戦隊ファンにはたまらないんじゃないかなと思います。
あ、あと、敵に襲われるシーンにも注目してほしいです。以前「仮面ライダーオーズ」に出演したときは襲われなかったので、敵に襲われるというのをずっとやってみたかったんです。
やらせていただく役はとても大きな意味を持っているので、それをうまく表現できていたら嬉しいですね。でもやっぱりたくさんのヒーローが出てくるので、ヒーローみんなに注目してほしいです。クライマックスやラストのカッコいいシーン、感慨深さもあると思うので、ぜひ注目してください!
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