子どもに誇れる作品への出演
早く一緒に映画館で観たい!
ー 小池さんは2人のお子さんをもつお父さんで、『おかあさんといっしょ』は日頃から親しんでいる番組とのことですが、『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』へのゲスト出演を聞いたときはどのように思われましたか?
普段の仕事は “新たなチャレンジ” という嬉しさがあるんですが、今回は子どもが好きで一緒に観ている作品に出られるということで、いつもとは違う喜び、「ついに出るよ!」みたいな、子どもに誇れたような感じがありましたね。自分が好きな作品に出演するのとはまた違った感覚で、子どもがいるからこそ得られた嬉しさだと思います。
ー お子さんには伝えましたか?
お話をいただいたときはまだわからない年齢でしたが、ここ最近、テレビに映った僕を観てわかるようになってきたので、今がちょうどベストの時期ですかね。びっくりさせたくて息子にはまだ話していないので、早く一緒に映画館で観たいですね。
映画では子どもたちがクイズに答えたり踊ったり歌ったりできるので、まわりの子どもたちの影響を受けて自分の子どもがどんなリアクションをするのかもとても興味があって、それも楽しみです。
【映画紹介・予告篇】2021年9月10日(金)全国ロードショー!「映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!」
子どもたちの反応を想像しながら演じる
撮影はとても楽しい時間だった
ー 小池さんが演じているのは「ヘンテコ世界の審査官」ですが、演じるうえで監督から何かリクエスはありましたか?
不思議でヘンテコな世界が舞台なので、少しオーバーアクション気味に「どっちがいい?」に動きをつけながら、わかりやすいお芝居を求められたかなと思っています。でもそれが特に決まりごとではありませんでしたし、スクリーンに映る僕を見ながら、子どもたちが「どっちだどっちだ」って言ってくれているんだろうなというのを想像しながら演じました。
「ヘンテコ世界の審査官」は常に二択で答えを求める少しヘンテコな人なので、「答えは2つの中から選ばなきゃダメ」のところは少し強めに言ったり、優しいだけのお兄さんではない印象も与えたいと思いました。そんな審査官もあることをきっかけに心境が変化していきます。そういう心境の変化も演技で表せたかなと思っています。
たまにカメラ目線で呼びかけたりして、観ている子どもたちと一緒に遊ぶように、常に子どもたちがどんな反応をするかを想像しながら演じられたので、撮影は楽しくて、あっという間に終わってしまったな、という感じです。
常に二択しか出さない「ヘンテコ世界の審査官」
大人に響くメッセージも!?
ー「ヘンテコ世界の審査官」は常に2つの選択肢しか出しません。子どもたち、そして親に、どのようなことを伝えていると思われますか?
自分の子どもが外で遊んでいるのを見ていても、ある程度先の展開はいくつか考えられるんですが、「なんでそんなことするのかな?」というこちらの想像を遥かに超えることをたくさんするし、そういう子どもたちに二択なんて無理ですよね。
「これとこれ、どっちがいい?」じゃなくて、「何がいい?」「何がやりたい?」と、たくさんの中から選ばせてあげる。生きていくうえでは二択なんてほとんどなくて、それこそ無限にある選択肢の中から自ら選んで進んでいく必要があります。「ヘンテコ世界の審査官」は親にとっての反面教師であり、そういう教訓にもなっているのかなと思います。
また、「こう言わなければいけない、こうしなければいけない」という暗黙のプレッシャーが多い今の世の中に対してのメッセージもあると思っています。もちろん、決まりに従わないといけないときもありますけどね(笑)。
今回の『映画 おかあさんといっしょ』は意外と深くて、大人の方にも響く部分があると思います。
子育ては “全力”。全力にならざるを得ない
ー 映画では、いつも仲良しなお兄さんお姉さんたちがケンカをしてバラバラになってしまいます。素直に「ごめんなさい」と自分の非を認めることは、大人になるとなおさら難しくなりますが、お子さんに「ごめんなさい」を教える機会はありましたか?
まだ幼いので、それはもう少し大きくなってからですね。下の子の目を指で突きそうになったりすることはありますが、悪気がある訳ではないので、「ダメだよ〜」とか「危ないからね〜」とか、まだそういう感じです。
でも近い将来、お友だちとケンカになるときもあると思うので、「ごめんなさい」を教えるときがくるんでしょうね。
ー 小池さんが子育てで大切にしていることはありますか?
“全力” ですね。全力にならざるを得ない、という部分もありますが。日々、余力ゼロです。1日1日が大変で、そんな中でもやっぱり自分の時間も欲しいのでがんばるんですが、自分の時間だと思っても子どもがぐずりはじめたりするときもありますよね。それで全力を出しています(笑)。でも今まで経験したことのないことですし、幸せだなとも思ってます。
上京と結婚は
人生を大きく変えた決断
ー 映画の「ヘンテコ世界の審査官」は二択しか出しませんでしたが、今までの小池さんの人生ではたくさんの選択肢があって、ひとつひとつを選んできた結果、今の小池さんがいらっしゃいますが、印象に残っている選択はありますか?
東京に来ることを選んだことと、結婚。この2つは大きかったと思います。
ー 東京に出てくることを後押ししたのは、目標や夢への気持ちですか?
自分の気持ちもありますが、15歳の子どもを東京に送り出してくれた両親の愛というか懐の深さにはすごく感謝しています。仕事で15歳くらいの子たちと一緒になることがありますが、今の自分から見るとやっぱりとても子どもだなと感じます。それでも当時の僕に比べればちゃんとしていて、僕は本当にただの高校生だったので、親はよく送り出したなと思いますね。
ー そんな小池さんをご両親はどのように応援、サポートされていたんでしょうか?
母親は食事や睡眠、健康、学校には行っているかなどなど、あらゆることを心配していましたね。父親は僕の知らないところでマネージャーさんと連絡を取り合って仕事の状況を聞いていたり、それぞれがそれぞれの形で心配し、でも変に過保護すぎずに愛を持って見守ってくれていたなと思います。
映画館でみんなで一緒に楽しめる作品
お家では見られない子どもたちの姿も見られる!?
ー 映画ではお兄さんやお姉さんがヘンテコ世界に迷い込みますが、小池さんが迷い込んでみたい場所はありますか?
時間軸が異なる世界に興味があって、クリストファー・ノーラン監督の映画「TENET テネット」とか「インセプション」「インターステラー」のようなパラレルワールド的なものが好きで、そういうぐちゃぐちゃな世界にとても興味があります。
ー 過去に戻って自分にアドバイスしたい?
昔は勝手に焦ってどんどん無理をしてしまうタイプだったので、「そんなに焦らなくても大丈夫だよ」と、そういう一言はかけてあげたいかな。でもそういう時期があって、今そういうことに気がつけているから、それは必要な経験だったのかな、とも思います。声をかけるというか、どんな感じだったのか、客観的に見てみたいですね。
ー『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』の、親子で楽しめるポイントを教えてください。
子どもたちは、いつもテレビで観ているお兄さん、お姉さん、チョロミー、ムームー、ガラピコの映画ならではのスペシャルなお話を、大きなスクリーンでたっぷりと、一緒に遊ぶようにして楽しめると思います。
親御さんには、映画館で楽しむお子さんの様子も見て欲しいですね。まわりの子どもたちに影響されて、家のテレビで見ているときは違うことをしたり、いつもと違う子どもの姿を見られるかもしれません。
子ども向けの映画ですが、僕の演じた「ヘンテコ世界の審査官」をはじめ、みんなが迷い込む世界それぞれに、大人にも響くストーリーがあります。映画館でないと味わえないライブ感もあると思うので、ぜひ映画館で観てほしいですね。
小池徹平
1986年1月5日生まれ、大阪府出身。2001年「第14回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。2002年フジテレビ系ドラマ『天体観測』で俳優デビュー(15歳)。また、ウエンツ瑛士とともに音楽デュオ「WaT」を結成、2005年に第56回紅白歌合戦に初出場するなど人気を博す(2016年解散)。以降、数多くのドラマ・映画・舞台と幅広く活躍し、2016年に主演を務めたミュージカル「キンキブーツ」「1789〜バスティーユの恋人たち〜」では、第42回菊田一夫演劇賞で演劇賞を受賞。2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」では橋本左内役を演じる。
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