360度すべてがスクリーン
従来の枠組みを超えた映像体験!
新しい “映像表現” を体験できる日本初の「XR(クロスリアリティ)」に特化した国際映画祭「Beyond the Frame Festival(ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル)」が2021年12月16日(木)、小田急ホテルセンチュリーサザンタワーで開催! 19日(日)までXR技術を駆使して制作された映像作品を体験することができます。
【イベント紹介】“新宿” と “オンライン” のハイブリッドで開催! 日本初XRに特化した国際映画祭「Beyond the Frame Festival(ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル)」
「XR(クロスリアリティ)」とは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった、仮想空間と現実の世界をよりリアルに違和感なく融合し、これまでにない “新しい現実” をつくり出す技術のこと。ゲームはもちろん、教育や医療、作業支援など、今後はビジネスや生活シーンにも活用されることが期待されています。
今回の「Beyond the Frame Festival」は、そのXR技術を活用した映像作品を集めたもので、四角いスクリーンやモニタではなく、現実と同じ空間に映像が現れる映画作品や、自らも参加することでストーリーが展開する参加型、体験しながら歴史や作業を学ぶことができるインタラクティブ作品などを体験できます。
はじめての映像体験に大興奮!
XR作品をつくってみたい子どもたちへアドバイス!
今回体験したのは13作品の中から6DoF(シックスドフ)※作品「Clap」、MR作品「Fragments」、6DoF作品「The Book Of Distance」、AR作品「Acqua Alta -Crossing the mirror」の4つ。
特におもしろい表現だと感じたのはMR作品「Fragments」で、まるで映画の世界に透明人間になって入り込んだかのような感覚になった。出演者に近づくことはもちろん、その場を自由に歩きまわり、出演者を背にして気になるところを見ることもでき、今まで体験したことのない、はじめての映像体験でした。謎解きのストーリーなどでは、自分も出演者の一人となって参加できると楽しそうだ。以下の動画をぜひご覧ください。
※6DoF(シックスドフ):頭・首の回転や傾きおよび、前後、左右、上下の移動の認識に対応していること。頭・首の回転や傾きのみは「3DoF(スリードフ)」。
今後は今までの四角いスクリーンはもちろん、このようなXR技術を駆使した作品を楽しむ機会も増えていきそうです。そして、観るだけではなくつくってみたいと思った子どもたちはどうしたらいいのか?
小田急電鉄株式会社とともに「Beyond the Frame Festival」を開催している株式会社CinemaLeapの代表取締役社長 大橋哲也氏に聞くと「仮想空間に立体的なお絵かきができるVRお絵かきソフト『Quill(クイル)/2,990円)』など手軽なアプリがあるので、そういうものを使って作品をつくってみるのがいいと思います」とアドバイスをくれました。やはり何でもやってみることが一番の近道のようです。
Quill公式サイト
https://quill.fb.com
世界ではすでにたくさんのXRクリエーターが生まれていますが、日本ではまだまだXRの認知度自体も低い。大橋さんも「空間を使って何かをつくるのは四角のスクリーンとは異なる演出が必要になるので、最初からVRで作品をつくる人が出てくるのは楽しみです。全然違う発想があるかもしれません」と、子どもたちのこれからの活躍に期待を寄せていました。
視界全体を覆うゴーグル型デバイス「ヘッドマウントディスプレイ」が一家に一台、そして一人一台になる未来も、そう遠くなさそうです。
「Beyond the Frame Festival(ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル)」は、2021年12月19日(日)まで小田急ホテルセンチュリーサザンタワーで開催。さらにオンラインでは2022年1月15日(土)まで、無料で作品を観ることができます。
Beyond the Frame Festival オンライン
https://veer.tv/collections/beyond-frame-festival-2021-4353603
【体験した作品】
6DoF作品『Clap』
監督:伊東ケイスケ/ジャンル:アニメーション/本編尺:13min/制作国:日本
自分に自信がなく、糸のような姿になってしまった主人公、糸男。ある雨の日、糸男は缶でメロディーを奏でることを思い付き、はじめて人から拍手を受けます。しかし次第にその拍手が大きなプレッシャーとなり‥‥。コントローラーの代わりに体験者自身の両手をVR空間で認識して操作するハンドトラッキングを用い、「Clap=手をたたく」というシンプルな動作によって、体験者がインタラクティブにストーリーに参加しながら体験できる作品。
MR作品『Fragments』
監督:Aaron Bradbury/ジャンル:ドキュメンタリー/制作国:フランス、イギリス
愛するエリックを失ったリサの心の中を旅するインタラクティブなドキュメンタリー。部屋の中に、彼らが一緒に過ごした記憶の断片が現れる。夫を失った女性への2年間におよぶインタビューをもとに、その実際の肉声と、ボリュメトリックキャプチャー(人物やその動きを3Dモデル化する撮影手法)技術を組み合わせることで、二人の過ごした日々を現実空間の中に甦らせている。
6DoF作品『The Book Of Distance』
監督:Randall Okita/ジャンル:アニメーション/本編尺:25min/制作国:カナダ
1935年に広島からカナダに渡った沖田米三が、戦争や強制収容所での体験を乗り越えて生きていく姿を、彼の孫である監督が伝える。作品内で写真を撮ったり筆で手紙を書いたりイチゴを詰んだり、体験者がたくさんのインタラクションをしながら作品を楽しむ中で、戦時下の日本人カナダ移民としての沖田米三の人生を追体験することができる。
AR作品『Acqua Alta -Crossing the mirror 』
監督:Adrien Mondot、Claire Bardainne/ジャンル:アニメーション/本編尺:15min/制作国:フランス
ある雨の日、墨色の海が水位を上げ家を飲み込んでいく。女は海に飲み込まれるが髪だけが生き延びる。ARと立体絵本を組み合わせるという演出によって、絵本を舞台のように使いながらアニメーションで登場人物や背景描写を描いていくという、新たな演出手法を開拓したAR作品。
from キッズイベント
https://ift.tt/3GPueyp
コメント
コメントを投稿