2022年/日本/カラー/105分(予定)
監督:百瀬義行
配給:東宝
© 2022 Ponoc
スタジオポノック待望の最新作!
主人公は “誰にも見えない少年”
世界150以上の国と地域で上映され大ヒットを記録した『メアリと魔女の花』以来、5年ぶりとなるスタジオポノック長編最新作『屋根裏のラジャー』の劇場公開が、2022年夏に決定!
主人公は、誰にも見えない少年・ラジャー。彼は少女の想像から生まれた “イマジナリ” という存在。人間の想像が食べられてしまう世界を舞台に、ラジャーと仲間たちが、大切な人の未来と運命を懸けた “誰にも見えない戦い” に挑む感動ファンタジー超大作です。
2022年夏、誰にも見えない少年と
《想像イマジたちナリ》の物語が動き出す
愛を失った少女は、想像の少年ラジャーを生みだした。ふたりは想像と現実の世界を駆けめぐり、かけがえのない時間を過ごす。しかしある日、ラジャーを狙う謎の男が現れ “想像” の世界が消えようとしていた。
スタジオポノックの手描きアニメーションで描かれる≪想像たちイマジナリ≫の世界とは、いったいどのようなものなのか。なぜ今、見えない存在を描くのか。物語を愛するすべての人々に贈る、まったく新しいアニメーション映画が誕生!
監督はオリンピズムアニメーション映画
『Tomorrow’s Leaves』の百瀬義行
原作は世界の文学賞を席巻した傑作小説、A.F.ハロルド著「The Imaginary」」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)。イギリス文学協会賞受賞をはじめ、ケイト・グリーナウェイ賞、カーネギー賞等にノミネートされるなど、海外の各有力メディアも絶賛した原作をもとに、待望の映画化となる。
監督は『おもひでぽろぽろ』(1991年)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)、『もののけ姫』(1997年)、『千と千尋の神隠し』(2001年)など、数多くのスタジオジブリ作品で中核を担い、スタジオポノック作品の短編アンソロジー『ちいさな英雄』(2018年)の一篇『サムライエッグ』、オリンピック文化遺産財団の芸術記念作品『Tomorrow’s Leaves』(2021年)で監督を手がけた、百瀬義行。
「百瀬さんがアニメーションを進化させる」と、故・高畑勲監督に言わしめた鬼才が、アニメーション人生のすべてを懸けて挑む渾身の作品となる。
監督:百瀬義行コメント
“想像” を具現化するのは、とても難しい作業です。「見たことがないもの」を映画で見せるという高いハードルがある一方で、だからこそ、アニメーション表現としての面白味を感じ、挑戦の意識を持って作っています。“想像の中から生まれた少年” と聞くと、一見、窮屈な印象に思われるかもしれませんが、その少年からの目線に映るのは実に広大で開放された世界です。ラジャーと≪イマジナリの町≫で暮らす仲間たちは、無邪気で純粋で刹那的な存在ですが、この “想像たち” から見た世界を、閉塞感で描くのではなく、この時代を生きる私たちに力を与えてくれる、豊かな気持ちと解放感で満ちた映画にしたいと思います。
百瀬義行
アニメーション演出家。1953年、東京都生まれ。「アタックNo.1」(1969年)、「天才バカボン」(1971年)など数々の国民的アニメに携わった後、高畑勲監督作品『火垂るの墓』(1988年)での原画担当を機にスタジオジブリへ入社。以降『おもひでぽろぽろ』(1991年)で作画監督補、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)でイメージビルディング・画面構成、『もののけ姫』(1997年)ではCG制作、『千と千尋の神隠し』(2001年)の原画など、スタジオジブリ作品の中核を担う一方で、音楽ユニットcapsuleとのコラボレーションPV、新垣結衣「piece」のPVなど、幅広いジャンルでの作品制作に取り組む。スタジオポノック作品、ポノック短編劇場『ちいさな英雄』(2018年)の一篇『サムライエッグ』、2021年にはオリンピック文化遺産財団芸術記念作品となる短編映画『Tomorrow’s Leaves』を監督。
プロデューサー:西村義明コメント
原作を手にしたのは『メアリと魔女の花』を作り終えた直後でした。誰もが経験したことのある人生のきらめき。愉快で、少し怖く、何より心が動きました。この文学を映画にできないだろうか。人間でも幽霊でもロボットでも動物でもない、「人間に想像された少年」の視点で私たちの今を捉える映画を作れないか。2年のあいだ考え続け、ラジャーの姿が立ち現れました。彼が伝えようとするかけがえのない何かに魅了されていきました。これは、想像の中に生きる少年ラジャーの物語です。誰にも見えない所で必死に生きる世界中の私たちの物語です。そして、あなたの横に愛も希望もいつも「いる」のだと、声高に言う映画です。百瀬義行という才能と、作品に関わる全クリエイターとともに、手描きアニメーション映画のその先をめざします。是非ご期待ください。
西村義明
1977年、東京都生まれ。米国留学後、2002年スタジオジブリに入社。宮崎駿監督初のTVCM『おうちで食べよう。』シリーズ(2004年、ハウス食品)から製作業務に関わり、次いで『ハウルの動く城』(2004年)、『ゲド戦記』(2006年)、『崖の上のポニョ』(2008年)の宣伝を担当。その後『かぐや姫の物語』(2013年/高畑勲)や『思い出のマーニー』(2014年/米林宏昌)にプロデューサーとして携わり、二度の米国アカデミー賞にノミネート。2015年、アニメーション制作会社スタジオポノックを設立し、代表取締役プロデューサーを務める。『メアリと魔女の花』(2017年)『ちいさな英雄』(2018年)オリンピック文化遺産財団芸術記念作品『Tomorrow’s Leaves』(2021年)をプロデュース。
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