エリック・カールと
コールデコット賞受賞画家の作品を紹介!
『はらぺこあおむし』をはじめとする色彩豊かな絵本で世界中で人気の絵本画家エリック・カールの作品を楽しめる展覧会「エリック・カールとアメリカの絵本画家たち」が、2022年3月12日(土)~6月19日(日)ちひろ美術館・東京で開催します。
「エリック・カールとアメリカの絵本画家たち」では、2021年に91歳で亡くなったエリック・カールの人生と絵本、ちひろ美術館との関わりなどを紹介します。
また同展では同時に、ちひろ美術館コレクションより、アメリカで長い歴史を誇る絵本賞、コールデコット賞※受賞画家たちの作品を展示します。
時代を経ても斬新なエリック・カールの作品、そして多様なアメリカの画家たちの作品を楽しめます。
※コールデコット賞:1938年にアメリカ図書館協会により創設。前年にアメリカで出版された子どものための絵本のなかから、もっとも優れた1冊の絵本を描いた画家に与えられる賞。19世紀のイギリスの画家、ランドルフ・コールデコットに因んで名づけられた。1名の受賞者の他に、オーナー賞という次点賞がある。
いわさきちひろの幼少期に焦点をあてた展覧会「幼い日に見た夢 いわさきちひろ展」も同期間で開催。
展覧会の見どころ
エリック・カールの素顔
多くの人に親しまれてきた絵本『はらぺこあおむし』の作者であるエリック・カールが2021年に亡くなりました。1929年にアメリカ・ニューヨークに生まれたカールは、ドイツで第二次世界大戦を体験し、再度の渡米を経て39歳で初めての自作の絵本を手がけます。本展では、カールの作品とことばをとおして、彼の人となりを紹介するほか、2002年にアムハーストに創立されたエリック・カール絵本美術館や、カールとちひろ美術館との関わりも紹介します。
アメリカ生まれの絵本の多様な世界
アメリカの絵本は多様なひろがりを見せ、その特徴を一様に語ることは簡単ではありません。ちひろ美術館コレクションに所蔵される、モーリス・センダックやマーシャ・ブラウン、ジェラルド・マクダーモットなどの作品をみても、いずれも画家の個性が感じられることでしょう。コールデコット賞受賞画家10名の作品を中心に紹介します。
エリック・カール(1929年~2021年)
ニューヨーク州に生まれる。6歳のときに両親の故郷であるドイツのシュトゥットガルトへ移る。第二次世界大戦後、同市の造形美術大学に学び、卒業後グラフィック・デザインの仕事に携わる。1952年ニューヨークに戻り、レオ・レオニの紹介でニューヨーク・タイムズ紙のグラフィック・デザイナーになる。その後、広告代理店のアートディレクターを経て、フリーのイラストレーター、デザイナーとして活躍。39歳のときに制作した初めての自作絵本『1, 2, 3,どうぶつえんへ』で1970年ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。以後、斬新なアイディアとコラージュを駆使した鮮やかな色づかいを特徴とした絵本を発表。『はらぺこあおむし』(1969)をはじめ、その絵本は世界中で翻訳・出版され、愛されている。主な絵本に『ね、ぼくのともだちになって!』(1971)、『うたがみえる きこえるよ』(1973)、『くもさん おへんじどうしたの』(1984)など。2002年、マサチューセッツ州アムハーストにエリック・カール絵本美術館が開館。2021年5月23日永眠。
幼児(幼稚園)
小学校低学年(1、2、3年生)
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大人
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