子どもから楽しめる体験型アートを展示
最先端技術とアートを通して未来の東京を考える
自然や環境を取り巻くさまざまな問題をテクノロジーとクリエイティブによって良い方向に導き、わたしたちの暮らしをより豊かにするヒントが見つかる展覧会「人間×自然×技術=未来展(ひと かける しぜん かける ぎじゅつ は みらい てん)- Well-being for human & nature -(以下、人間×自然×技術=未来展)」が、2024年9月23日(月)まで東京・有楽町のSusHi Tech Squareで開催!
【イベント概要】2024年9月23日(月)までSusHi Tech Squareで開催! 人間×自然×技術=未来展- Well-being for human & nature –
人類が豊かさを求める活動が地球環境に深刻な影響を与え、それは温暖化や異常気象、生物多様性の減少という形で、日々の生活の中でも頻繁に感じられるようになりました。
人間の豊さと自然の豊かさは相反してしまうのか?
その問いかけに、「人間×自然×技術=未来展」ではアーティストやクリエイター、企業や研究者たちがテクノロジーやクリエイティビティを用いて “人と自然がともに成長する未来” を提案する作品を展示、体験できるようになっています。
会場内には「人間 × 植物 × AI」「人間 × 鳥 × VR」「人間 × 昆虫 × ドローン」など、私たち人間と何かと何かをかけあわせて “何ができるか” を表現した、見るだけではなく、子どもたちにもぜひ体験、体感して何かを感じてほしい作品がたくさん展示されています。
人間×植物× AI
あなたと一緒に、自然が成長したら?
GREENSCAPE(クリエイター:田中薫)
公園や山などの自然環境から収集したデータから制作された3つの風景を楽しめる「GREENSCAPE」。サステナブルな未来へのメッセージが込められたイマーシブ映像で、作品に近づくと東京都のシンボルであるイチョウの葉が舞い上がるほか、最大5人まで作品前の人物を認識し、映像内でゆるいつながりを見せてくれます。
人間×動物×AI
AIを使って、架空の鳥類と話せたら?
告白のハルシネーション(クリエイター:岸裕真)
この世に存在しない架空の鳥類と対話をしているような感覚を体験できる「告白のハルシネーション」。ハルシネーションとは、AIがまるで「幻覚」を見ているかのように、もっともらしい誤情報を生成してしまうこと。AIが紡ぐ言葉は予測不可能でおかしく、自由な発想にあふれています。
動物たちがもし人間の言葉を持っていたら、こんなふうに、私たちの想像を超えるようなことを話してくれるかもしれません。会期中に鑑賞者から寄せられた質問は、新たなプロンプトとして⼊力され、作品は定期的にアップデートされます。
人間× 鳥 × VR
鳥のように、大空を自由に飛べたら?
JAPANELAND SKY(クリエイター:VoxelKei)
日本列島の上空を自由に飛び回れるVRコンテンツ「JAPANELAND SKY」。国⼟地理院の基盤地図情報をもとに2万分の1のスケールで立体化し、VRゴーグルとコントローラーを用いることで実際の日本の上空を自由に飛んでいるような体験をすることができます。飛行機などで手軽に空を飛べるようになりましたが、移動という “目的” から解放され、ただ自由に空を飛ぶ感覚を楽しめます。
VRゴーグルがつけられる12歳のお子さんから体験可能ですが、コントローラーの操作は少々難しいかも。しかし、飛んでいる感覚は楽しめます! 風があるともっとリアルに感じられそう。
人間× 動物 × サステナブル
廃材が生まれ変わるとしたら?
闘牛+寅(クリエイター:加治聖哉)
建築現場や家具の製作工房から出た廃材でつくられたアート作品「闘牛+寅」。アーティストの手によって、もう一度新しい「生命」を吹き込まれた廃材は、原寸大の動物になっていまにも動き出しそうです。
人間×生き物 × メタバース
デジタルが未来の自然になったら?
ハイパー神社(鬼)(クリエイター:たかくらかずき)
日本では太古から大樹や巨石、山、海などの自然に神性を見出してきましたが、もしかしたら未来では「デジタル」も “自然” になっているかもしれません。それをテーマにした作品「ハイパー神社(鬼)」。
デジタルデバイスが浸透し多くの人にとって身近になった “JPG” や “MP3” といったあらゆる拡張子をNFT化し《ハイパー神社(鬼)》に祀っています。鑑賞者はプロジェクションの茅の輪をくぐり、LEDの参道を通って奥にあるお賽銭箱(コントローラー)から自らが “オニ” となって2Dメタバースの拝殿を参拝します
人間×昆虫×ドローン
ミツバチになって花の受粉を助けられたら?
ミツバチ・デリバリー(クリエイター:R2)
ミツバチは花々の受粉を助け野菜や果物を実らせる、自然環境にとっても人間にとっても不可欠な存在です。しかし近年、気候変動や農薬などの影響でミツバチの減少が問題になっています。
「ミツバチ・デリバリー」では、ミツバチを模したドローンを操作して花粉を運び、花の授粉を疑似体験することができます。
10歳のお子さんから体験可能で、ドローンの操縦はゲームのコントローラーに慣れている子なら簡単ですが、奥行きの感覚をつかむのが難しかった。ドローンは安定したホバリングができるので、自分が動いて距離感をつかむと良さそうです。作品と体験を通して、未来においても決してなくしてはいけない、生き物とともに生きることの豊かさを感じじられる作品です。
人間×公園×モビリティ
緑あふれる公園がいろんな場所に移動できたら?
Moving Green Park(クリエイター:Tokyo 緑予想図)
「移動する公園」がコンセプトの「Moving Green Park」。緑と一体化した遊具やベンチはキャスター付きや組み立て式など、すべて移動可能な構造になっていて、都市における緑の少ない場所に移動して自然と触れ合う豊かな時間を提供します。
人間×植物×loT
デスクが心安らぐ植物と一体化したら?
GROWING Table(クリエイター:Ian Grossberg)
巨大な切り株と廃材からつくったカウンターテーブルに、みんなで水をあげて育てる植栽ポッドが備えられた「GROWING Table」。植栽ポッドが緑色に光ると水をあげるタイミング。植物が育つ様子は付属のモニターからタイムラプス動画で鑑賞できるほか、ネットでも植物が育つ様子が見られます。カウンターテーブルにはイスもあるので、隣の「キッズライブラリー」から本を持って来て読むこともできます。
人間×植物×育種
もしも未来の新しい植物をつくれたら?
未来の Cybrid マルシェ(クリエーター:東京都立大学 岡本龍史/鳥取大学乾燥地研究センター 石井孝佳)
近年の気候変動や人口増加により食料が不足することが考えられ、世界の穀物生産の約9割を占める三大穀物コムギ、イネ、トウモロコシなどの間の交雑不全を乗り越え、新たな交雑植物を作出する技術の確立が求められています。
「未来の Cybrid マルシェ」では、研究によって新たに生まれたCybrid(細胞質雑種)植物「イネ‐コムギ」や「トウモロコシ‐コムギ」「パールミレットコムギ」を展示。交雑することでそれぞれの植物の “いいとこどり” をした雑種植物ができる可能性があり、さらにCybrid植物は遺伝子組み換え植物には該当しないため、すぐにでも育てることができるそうです。
プレイグラウンドにキッズライブラリーも!
子どもと1日楽しめる体験型展覧会
会場内には子どもたちが体験できる作品がたくさん! アートコミュニケーターによる説明もあります。また、体験した作品について話をしたり、休んだりして自由に過ごせる「プレイグラウンド」や、子どもたちに読んでもらいたい本を集めた「キッズライブラリー」もあり、ゆっくりと楽しむことができます。
さらに会期中は毎日アートコミュニケーターによる予約不要の「鑑賞ツアー」を実施するほか、ワークショップや夏祭りも実施予定。夏休みにぴったりな展覧会です。ワークショップなどの詳細は公式サイトでご確認ください!
https://sushitech-real.metro.tokyo.lg.jp/humannature/
最先端技術とアートを通して未来の東京をみんなで考えるきっかけをつくる体験型の展覧会「人間×自然×技術=未来展- Well-being for human & nature -」は、2024年9月23日(月)まで東京・有楽町のSusHi Tech Square で開催!
子どもたちには たくさんのアートを体験し
“良い違和感” を持って帰ってほしい
「テクノロジー」や「未来」というと “難しい” と思われるかもしれませんが、「人間×自然×技術=未来展」では、どの展示もお子さんから楽しめる体験型になっています。アーティストやクリエイターと一緒に「どうしたらアイデアで新しい没入体験をつくれるか」を考えながら制作したので、展示を見て学ぶというよりも、まずは体験してみてほしいですね。
展示の中には難しいものもあると思いますが、アートコミュニケーターがわかりやすく作品解説をします。しかし理解できなくても、考えるきっかけ、“良い違和感” のようなものをお子さんに感じてもらいたいなと思っています。
たとえば「告白のハルシネーション」という、架空の鳥と対話をしているような感覚を体験できる作品があります。映像と音声はイギリスの小説『フランケンシュタイン』を学習したAI「MaryGPT」が、こちらの質問に回答しているのですが、難しいことを言っているし、よく聞くと間違えているところもあります。
でも、子どもだけでなく大人も、妄想して現実とは違うことを考えることはありますよね。そんな自分とAIの違いってなんだろう? と考えたり、テクノロジーを遠いものではなく親しいものとして感じてもらえればと思っています。「あれはなんなんだろう?」「なんか不思議だな」という考えるきっかけや違和感を持って帰ってもらえたら嬉しいですね。
「人間×自然×技術=未来展」クリエイティブ・ディレクター 亀山淳史郎氏
from キッズイベント
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