「巨大恐竜展2024」体験レポート!

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「巨大恐竜展2024」が2024年7月13日(土)からパシフィコ横浜で開催! 前日に行われた内覧会には100名を超える取材陣とともに、約50組の親子連れが参加しました

地球史上最大級の陸上動物たちが大集合!
子どもたちに嬉しい体験型展示も満載!

夏休みに親子で楽しむ定番コンテンツとして毎年大人気の恐竜展。2024年の夏は、日本初上陸となる全長約37メートルの超巨大草食恐竜「パタゴティタン・マヨルム」の全身骨格標本を筆頭に、数多くの巨大恐竜たちがパシフィコ横浜に集結した「巨大恐竜展2024」が、 2024年7月13日(土)から夏休みシーズンを含んだ約2ヵ月にわたり開催されています。

そこで今回は、開催前日に行われた内覧会の取材内容をもとに、見どころをレポート! 子どもと一緒に楽しく学べる、とても力の入った展覧会となっていました!

【レポート】巨大恐竜展2024:全長約37m パタゴティタン・マヨルムの頭骨 組み立て作業が公開!

【イベント紹介】2024年7月13日(土)~9月13日(金)パシフィコ横浜で開催! 巨大恐竜展 2024




地球上の巨大生物が大集合!
恐竜に負けない大迫力な生き物も!

会場に入ると、すでに絶滅してしまった生き物を含めて、地球上でもっとも巨大な生き物たちが集合。展示第1章では、ゾウの祖先であるマンモスやクマなどの巨大な陸生哺乳類から、現在の地球で最大となる海洋生物ナガスクジラ、かつてとんでもない大きさを誇っていた巻き貝(アンモナイト)など、バラエティに富んだ巨大生物と出会えます。

また、空中の展示にも要注目! かつて恐竜と同じ時代に繁栄していた空飛ぶ怪鳥プテラノドンの骨格標本なども見応えがありました!

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2020年5月に福井県美浜町に座礁した死体をもとに製作されたナガスクジラの標本(福井県立恐竜博物館蔵)。なんとクジラは歯をもたない生物なのですね!

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左:メソプゾシア 福井県立恐竜博物館蔵、右:パラプゾシア 徳島県立博物館蔵

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ステップマンモス 福井県立恐竜博物館蔵

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翼竜類の代表格として知られるプテラノドン(福井県立恐竜博物館蔵)。翼を開くと長さ7メートルにもなる大型の翼竜でした。頭骨の巨大なトサカも見事!

スター恐竜たちが続々登場!
巨大化する恐竜の姿を楽しく学ぶ!

本展第2章からは、いよいよ恐竜たちが登場します。恐竜が栄えたのは三畳紀から白亜紀(約2億5190万年前~6,600万年前)までの約1億5000万年以上におよぶ長い期間。その間、各地域や生息エリアに応じて、多くの恐竜が大型化を遂げました。

ここでは、そんな巨大恐竜たちの中から特に人気の高いスター恐竜たちが勢揃い! 肉食恐竜の代表として人気のティラノサウルス、角を生やした勇ましい姿が印象的なトリケラトプス、そしてワニを巨大化させたような大迫力のスピノサウルスまで、工夫を凝らした展示で出迎えてくれました!

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肉食恐竜らしい圧倒的な迫力のティラノサウルス(福井県立恐竜博物館蔵)! ティラノサウルス類の祖先は中期ジュラ紀には全長3~4メートルほどの大きさでしたが、進化を繰り返すなかで、どんどん大型化。白亜紀になると全長6メートル以上に。捕食者としての頂点に立ちました

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ティラノサウルスの発達した複雑で鋭い歯に目が釘付け! 高感度な触覚センサーとしての役割も果たしていたと考えられています

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水辺の生活に適応し、巨大化した水棲恐竜スピノサウルスの大型ロボット(株式会社ココロ所蔵)。目や口も開くリアルなつくりに驚かされました!

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実物大でつくられたトリケラトプスの生態復元模型(福井県立恐竜博物館蔵)。著名な恐竜学者として知られるジャック・ホーナー博士が監修し、左半分が生態復元、右半分が骨格と筋肉を表現したユニークな模型。足元にはかわいいトリケラトプスの赤ちゃんの模型も展示されていました!

いよいよ全長約37メートル、体重57トンの
パタゴティタン・マヨルムと対面!

いよいよ本展のハイライトである第3章へ。この第3章は、ロンドンの大英自然史博物館で2023年3月から2024年1月まで開催された「ティタノサウルス類:もっとも大きな恐竜たちのくらし」で好評を博した展示内容を丸ごと展開。今後世界各国を巡回するそうですが、このパシフィコ横浜での展示がイギリス国外での記念すべき初展示となっています。

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オレンジ色のゲートをくぐると、本展のハイライトである第3章の展示に進みます

そして第3章では、子どもたちが夢中になって “触って” 楽しめる展示も満載! タッチパネルに手を触れたり、レバーを引いたりしながら、恐竜の一生や生態について、直感的に学べるような仕掛けが満載でした。もちろん感染症対策も万全。展示各所にアルコールスプレーも完備されています。

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通路の両脇には触って楽しめる体験型ディスプレイが設置され、子どもたちも夢中になって楽しんでいました

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音声ガイドを聞いたり親子で会話することで、展覧会はより楽しく、学びも深まります

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壁沿いにも、めくったりスライドさせたりできる仕掛けが豊富に用意されています。欧米の輸入玩具を遊んでいるような感覚に近い、温かみのある体験型展示も第3章の特徴です

長い回廊状の体験型展示エリアを抜けると、ここで本展の主役「パタゴティタン・マヨルム」の骨格標本がいよいよ登場!

パタゴティタン・マヨルムは2010年に南米アルゼンチンのパタゴニア地方で発見された草食恐竜です。竜脚類と呼ばれるグループのなかではもっとも進化、巨大化を遂げたティタノサウルス類の仲間で、全長は約37メートル、体重は約57トンと、まさに規格外の大きさでした!

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全長約37メートルの超巨大草食恐竜「パタゴティタン・マヨルム」の全身骨格標本。長い首をピンと伸ばせば、パシフィコ横浜の高い天井まで届きそうです

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竜脚類の特徴である長い首や、エンピツのような棒状の歯のかたちにも注目。細長い歯で、柔らかい葉をすき取るように食べていたと推測されています。草食動物の奥歯のように擦り潰す歯がないため噛まずに飲み込んでいたと考えられ、それにより筋肉が発達せず頭が小さく、長い首を持つことができ、あまり歩かずとも広範囲の植物をたくさん食べることができたため、これが体が大きくなったポイントのひとつではと考えられているそう

嬉しいことにパタゴティタン・マヨルムの真下に潜り込めるようになっており、その大きさを体感できることはもちろん、至近距離で骨盤部分の大きな骨や胸部のあばら骨などをじっくり観察できました。ぜひ、さまざまな角度からゆっくり観察してみてください!

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骨格標本の直下に潜り込めるよう、鑑賞スペースが用意されていました。どれだけ大きいか体感できます!

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巨大恐竜の標本模型を真下から至近距離で観察。あらためてその大きさに圧倒されました!

日本の恐竜たちも続々登場!
恐竜同士の激しい生存競争も紹介

第4章以降では、日本で発掘された恐竜たちや、多彩な発達を遂げた竜脚類の仲間たちを特集。太い四つ脚に長い首を持つ竜脚類は世界各地で300種類以上が見つかっており、日本の福井県で2007年に発見された「フクイティタン」は竜脚類の新種として認定されました。

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通路沿いにぎっしりと並んだ恐竜たち。アジアや日本にゆかりのある恐竜には、どことなく親近感が感じられるはず!?

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フクイティタン(株式会社ココロ所蔵)。学名はフクイティタン・ニッポネンシスと名付けられています。草食恐竜らしく、心なしか顔つきもかわいく見えました!

一方、恐竜たちの生存競争は激しいものがありました。他種に比べて圧倒的な巨体へと進化した竜脚類ですが、恐竜が絶滅する直前の白亜紀後期になると、北米やアジアでは個体数が減少。同じ草食恐竜でも、よりコンパクトな鳥脚類、頭部に角やフリルをもつ角竜類、全身を鎧で覆ったようなヨロイ竜類などが台頭していきます。これほど大きな体をもつ竜脚類も決して無敵ではなかったのですね。

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トリケラトプス(頭部/福井県立恐竜博物館蔵)。白亜紀後期になると、北米大陸では竜脚類に代わってトリケラトプスのように角を生やした角竜類が台頭します。ぜひ角竜類の “歯” にも注目してみましょう。小さな歯が次々に生え変わることで歯の摩耗を防ぐ「デンタルバッテリー」という仕組みを発達させていました

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まるでヨロイのような無数の骨の板が全身を覆い、とても防御力の高そうな恐竜デンバーサウルス(福井県立恐竜博物館蔵)

親子で取り組めるワークシートや
ハイテンションな音声ガイドもオススメ!

本展の強力なお供になってくれるのが、展示会場入口で貸し出されている音声ガイド。約30分とたっぷり収録されたコンテンツのガイドを務めるのは、本展のナビゲーターに起用されたお笑いタレント・サンシャイン池崎さんと、「恐竜少年」に扮する人気声優の山下大輝さん。

池崎さんのハイテンションなトークや、緩急をつけた合いの手で応じる山下さんとのかけあいが絶妙で、展覧会の魅力や展示の見どころを楽しく学べます。池崎さんの決めゼリフ「ジャスティス!」も聞けました!

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ぜひ活用してみたいのが、展覧会公式サイトから無料でダウンロードできる「ワークシート」。気づいたことを書き留めながら展示をまわれば、より恐竜に対する理解が深まりそう。夏休みの自由研究での強力なサポートツールとしても最適です。ぜひチェックしてみてくださいね

思い出づくりに、恐竜グッズ
展覧会限定のカフェメニューも!

展示を見終わったあともお楽しみは続きます。パシフィコ横浜ならではの特大ミュージアムショップは必見! ぬいぐるみやお菓子、文房具類などのオリジナルグッズをはじめ、恐竜に関するさまざまなアイテムが販売されています。ぜひ、お気に入りのグッズを探してみてください!

また、会場内の特設カフェで一息ついてみるのもいいかもしれません。巨大恐竜をイメージした期間限定のオリジナルメニューが揃っています。家族でシェアしながらいろいろと食べてみるのもおもしろいですね。

「巨大恐竜展2024」は、2024年9月13日(金)までパシフィコ横浜 展示ホールAで開催!

【レポート】巨大恐竜展2024:全長約37m パタゴティタン・マヨルムの頭骨 組み立て作業が公開!

【イベント紹介】2024年7月13日(土)~9月13日(金)パシフィコ横浜で開催! 巨大恐竜展 2024

TEXT:齋藤久嗣

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広大なミュージアムショップ。何を買おうか目移りしてしまいます

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タカラトミーの動物フィギュアシリーズ「アニア」の恐竜たちを集めたジオラマは見応えがありました!

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多くの来場者が目を止めていた恐竜のぬいぐるみ



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