鈴木康広展 ただ今、発見しています。

鈴木康広展 ただ今、発見しています。の画像発見やひらめきに満ちた
話題のアーティストの都内初個展!

身のまわりに存在する何気ないものごとに注目し、小さな気付きを独自の視点で捉えなおし作品を制作するアーティスト・鈴木康広(1979年~)。そのユーモラスな作品は、置かれるロケーションの変化、あるいは鑑賞者の視点や発見がスパイスとなって、そのときどきで新たな表情を見せてくれます。

そんな、発見やひらめきに満ちた今話題のアーティストの都内初個展「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」が、2024年7月20日(土)〜9月1日(日)まで二子玉川ライズ スタジオ & ホールで開催!




鈴木康広氏は、国際コンクール「ニューヨーク・フェスティバル」金賞、「プリ・ジュネス2024」最優秀賞をW受賞した教育番組 NHK Eテレ「みたてるふぉーぜ」で総合指導を務めています。

本展では、代表作である《まばたきの葉》や《空気の人》をはじめ、鈴木康広氏の繊細な視点と斬新な発想にもとづく「見立て」(=あるものを見て他の何かを連想し、新たな視点で捉えなおすこと)から生まれた作品約50点を展示します。

同じ作品と向き合っても、気付きや発見は人それぞれ。鈴木康広氏の「発見」から生まれた作品と、それを観て新たな「発見」をする鑑賞者、そしてその様子を見て別の視点からの「発見」をする隣の鑑賞者、と、「発見」の連鎖となってつながっていったらどんなに楽しいことでしょう!

そうした「発見」の手がかりとして、鑑賞するだけでなく体験することで作品により親しみを感じられる仕組みや、有料のワークショップも実施(詳細はこちら)。夏休みの工作や自由研究のヒントにも出会えそうです!

「見立て」とは?
眠れない夜、天井をじーっと眺めていると木目が顔やお化けなど、違うものに見えてきたことはありませんか? このような「これは何かに似ている」という気付き、そして実際に、あるものを別の何かに置き換えて表現することを「見立て」といいます。たとえば《りんごの天体観測》は、りんごの斑点を夜の星に見立てた作品。この発想転換のプロセスは、鈴木康広の大切な創作源のひとつです。

空気の人
おなかから空気を吸い込み続けている、大きな《空気の人》。その体いっぱいにみなぎる空気は、そこに居合わせた人々が呼吸する空気でもあり、常に循環し続けています。さっき自分の体を巡った空気がやがて《空気の人》の体の中に。沢山の人が集まることでひとつの作品を形成していくプロセスに、その場のみんなで立ち会い、感覚を共有することができます。

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鈴木康広《空気の人》2007年、2009年「空気の港−テクノロジー×空気で感じる新しい世界」羽田空港 第2ターミナルにて

りんごの天体観測
りんごの表面にある斑点をじっと見つめていると、満天の星空のようにも見えてきます。この見立てから生まれたこの作品は、中空のりんご模型に穴を開け、内部に灯りをともすと、かぶせたアクリルドームに光が星のように浮かび上がります。小さなプラネタリウムを外側から眺めているような、不思議な感覚に。

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鈴木康広《りんごの天体観測》2006年、2021年 photo:Jeni Katzner

まばたきの葉
白い筒の先から吹き出しているのは、葉のかたちの白い紙。裏表にはそれぞれ、開いた目と閉じた目がプリントされています。クルクルと舞い落ちる様は、まるで「まばたき」のよう。円筒の差し込み口から葉を入れると、内部で撒き上げられ落ちてくる、このサイクルを来館者も体験することができ、その時々で少しずつ違った流れを生み出します。

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鈴木康広《まばたきの葉》2003年 courtesy:ワコールアートセンター photo:市川勝弘

地球展開儀
この作品は、地球を「ひらく」イメージを地球儀にした作品です。ずっと見ていると、ファスナーが海を切り開く船に見えてきませんか。ぐるりと地球をめぐりながら、現在進行形で航行を続けるこの船は、何を切り開くのか?来たる未来の幕開けか、いや、地層に覆われた古の世界を垣間見ているのか…空想は尽きません。代表作《ファスナーの船》から展開された作品のひとつ。

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鈴木康広《地球展開儀》2011年 photo courtesy: The Japan Foundation

足元の展望台
この大きな足の台に上がれば、子どもは少し背伸びした大人の視点に、大人は自分の足元が今よりもっと近くに見えた幼少期の感覚がよみがえります。たった一段上がるだけで、見慣れた場所の風景も違って見えてきます。まるで自分の足で地表を踏みしめているような気持ちになる、ひとあじ違う展望台です。

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鈴木康広 《足元の展望台》 2014年 photo:Seiji Toyonaga

鈴木康広(すずき やすひろ)
2001年、東京造形大学デザイン学科卒。2014年に水戸芸術館で個展を開催。現在、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。NHK Eテレ「みたてるふぉーぜ」(2023年~)総合指導。

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鈴木康広 ポートレート
photo:Timothée Lambrecq

イベント名
鈴木康広展 ただ今、発見しています。
開催期間
2024年7月20日(土) ~ 2024年9月1日(日)
開催時間
10:00〜19:00
※7月22日(月)~7月25日(木)は12:00〜19:00
※毎週土曜日は10:00〜20:00
※最終入場は各閉場の30分前まで
対象年齢
小学校低学年(1、2、3年生)
小学校高学年(4、5、6年生)
中学生・高校生
大人
開催場所
二子玉川ライズ スタジオ & ホール(東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ)
https://venues.theatre-workshop.co.jp/rise-hall#section-access
アクセス
東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅から徒歩約4分
料金
・一般:1,000円(前売:800円)
・大学・高校・中学生:700円
・小学生:500円

チケット購入
https://my.bunkamura.co.jp/ticket/ProgramDetailMuseum/index/4739#4739box
※本展はオンラインによる全日程日時予約制です。
※大学・高校・中学生、小学生は当日券のみの取扱い(前売券の販売はありません)。
※学生券をお求めの場合は学生証の提示が必要です(小学生は除く)。
※障がい者手帳の提示で、ご本人と付き添いの方1名は半額(一般:500円、大学・高校・中学生:350円、小学生:250円)となります。当日窓口にて購入してください。
※小学生以下は保護者(大人)の同伴が必要です。
※未就学児は入場無料。
※会場内に別途料金が必要な体験型作品もあります。
駐車場
300円/30分 ※平日のみ30分無料
https://www.rise.sc/access/
主催者名
Bunkamura
問い合わせ
ハローダイヤル:050-5541-8600


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