「オバケ?」展 親子体験レポート!

「オバケ?」展 の画像

絵本、漫画、落語、アニメーション、音楽、写真などで楽しむ、オバケの不思議が大集合の「オバケ?」展が、2024年9月29日(日)まで東京・立川のPLAY! MUSEUMにて開催中!

世にも珍しい!
オバケの不思議を集めた体験型展覧会

子どもはもちろん大人も気になる存在の “オバケ” 。「怖い怖い」と言いながらも、子どもたちには不思議と愛されていますよね。我が娘も寝る前の読み聞かせにオバケの絵本は鉄板です。

そんなオバケが活躍する暑い夏がやってきた! と同時に、この夏は “史上初のオバケ万博へようこそ” と銘打たれた「オバケ?」展が、東京・立川のPLAY! MUSEUMで2024年7月13日(土)から開催されるということで、3歳の娘と一緒に開催前日に行われた内覧会へと行ってきました!

新しさ満載の体験型の展覧会という前代未聞の「オバケ?」展をレポートします!

【イベント紹介】2024年9月29日(日)までPLAY! MUSEUMで開催!「オバケ?」展




見る・感じる・知る・なる!?
オバケ落語にオバケ研究所、オバケ湯も!

約20組のオバケ研究員&クリエイターが、オバケへ思いの丈をぶつけて魅せるというユニークな “オバケ万博”。会場に着いて受付を済ますと、さっそく小さなオバケ屋敷があるではありませんか!?

「オバケ?」展 の画像

よく見ると大人が入ることができない「オバケ工場」だそう。子どもだけの秘密の場所なんですね。オバケが続々生み出されるとのことですよ

「オバケ?」展 の画像

オバケに変身した子どもたちが会場を練り歩く微笑ましい姿が見れるかもしれません。そして子どもたちはオバケの気持ちがわかるかも!?
※撮影のため「オバケ工場」に大人が入っていますが、実際は大人は入れません。

会場は詩と絵の小部屋から始まります。詩人・グラフィックデザイナーのウチダゴウさんと絵本作家・美術家のザ・キャビンカンパニーさんのコラボレーション作品で、現実世界からオバケの世界へと導いてくれます。

「オバケ?」展 の画像

オバケのうた「せんめんじょできっちんで」

お次はみんな大好きバーバパパに会えるゾーン。柔らかそうなピンク色に身体は自由自在に姿を変えて私たちの前に姿を表わせてくれます。会いたいオバケの代表であろうバーバパパに出会えて自然と笑顔があふれてきました。

「オバケ?」展 の画像

ニコニコしたり目をパチパチさせたり、あっという間に移動してしまったりと目が離せません

チカチカする電灯、道に揺れる柳、古箪笥や古井戸があちこちにある普通に怖いオバケ屋敷ゾーンを通過すると、オバケ落語「ねないこだれだ」の登場です。落語家の春風亭一之輔さんがオバケのロングセラー絵本『ねないこだれだ』を朗読します。

絵本『ねないこだれだ』の作者のせなけいこさんは、落語家の夫・6代目 柳亭燕路さんから着想を得て『ねないこだれだ』を生み出しました。オバケ落語「ねないこだれだ」では、春風亭一之輔さんの声色で、オバケにさらわれる子どもが描かれた怖い絵本の世界観を鮮明に感じることができます。

「オバケ?」展 の画像

大人の私も背筋がゾクっとなるほどの恐怖を覚えました。娘は “来なきゃよかった“ と言わんばかりの表情で硬直しておりました‥‥

さらに歩みを進めると「オバケ研究所」が現れました。

「オバケ?」展 の画像

「オバケ?」展の中核に位置するオバケ研究所。オバケを探究し作品化されています

「オバケ研究所」は内容が盛りだくさん!「オバケを知る」ために約10人の研究員がオバケをめぐる考察や作品を披露しているコーナーや、絵本研究の第一人者 広松由希子さんが世界中のオバケ絵本500冊を選定し一挙展示していたり、「オバケ・幽霊・妖怪の歴史」のコーナーでは、オバケ・妖怪研究の第一人者 安村敏信さんが日本美術におけるオバケ史を解説しています。縄文時代から今日のアニメ・漫画にいたるまでを概観できます。

「オバケ?」展 の画像

目に見えるオバケ、愛するオバケ、オバケかどうかの境界を探究しています

「オバケ?」展 の画像

500冊集結した壁面は圧巻! 下2段に並んでいる本は手に取り読むことができます。懐かしい絵本もあって大人も胸が熱くなります

「オバケ?」展 の画像

オバケたちは、私たちのライフスタイルや状況に応じて姿・形を変化させ共存してきたんですね。これからのデジタル社会で、オバケがどのように進化するか気になるところ

採取したオバケのサンプルが床に並べられ、それらがオバケかどうか「?」の境界を探究する特別展示もありました。「オバケ?」展 の画像 さらに、絵本『ねないこだれだ』の原画が展示があるではありませんか!

「オバケ?」展 の画像

これはかなりレアですよね! 娘を差し置いて私がとてもテンションが上がってしまいました!

「オバケ研究所」で知識を深めたら、オバケがつくったオバケのためのオバケ湯でリラックスしてみてはいかがでしょうか? 実際に湯船につかることができますよ♪ 子どもも大人もオバケと一緒に入れるお風呂は想像以上に気持ちよかったです!

「オバケ?」展 の画像

ゆがんだ鏡、どことなくおかしな富士山の絵、オバケの牛乳等オバケのための銭湯は摩訶不思議!

「オバケ?」展 の画像

内覧会ではオバケ湯をつくった妖怪やオバケが大好きな人気アートディレクター・祖父江慎さんも湯船に浸かっておりました

みなさんの想像の中にいるオバケはどんなオバケですか? 心の中にある概念は長い時間をかけて少しずつつくられていくものだと思います。私たちの心に息づいているオバケのおもしろさと奥深さを体感できる「オバケ?」展。湯船に浸かりながらオバケとは一体なんなのか? 親子で一緒に考えてみてもいいかもしれません。

やっぱり欲しい「オバケ?」展限定グッズ
オバケの世界観広がるメニューも!

一通りの展示が見終わったらショップでお買い物、カフェでは「オバケ?」展にちなんだお料理やデザートを楽しむことができます。

「オバケ?」展 の画像

せっかく来たからにはオバケグッズが欲しいですよね! ショップには「オバケ?」展オフィシャルグッズ以外にもバーバパパグッズや、せなけいこさんグッズも並びワクワクが止まらない品揃えです。我が家1番のお気に入りグッズが「ライトキーホルダー」です。ライトを付けると、どこにでもおばけを出現させることができます。ぜひ見つけてみてください。夜の寝かしつけの時の暗い部屋で使ってみたら盛り上がりました♪

「オバケ?」展 の画像

バーバパパとオバケの世界観がお皿いっぱいに広がったこだわりのメニューが勢揃い。可愛くて食べるのがもったいなくなりそう。見た目だけじゃなく味もおいしかった!

思いっきり遊べる!
上階のPLAY! PARK

「オバケ?」展を楽しんだあと余力があれば、3階にある子どものための屋内広場PLAY! PARKがおすすめです。一歩足を踏み入れると天井の高い約1,000平方メートルの広々とした空間が広がります。「オバケ?」展の想像以上の刺激にすっかりおとなしくなった娘でしたが、3階に来た瞬間、“あっ!” という間に走り出して行きました。

中央にある「大きなお皿」では、「オバケ?」展にちなんでミナフォームマルマル®でできた白くて長い、不思議な大型遊具「ヌードルおばけ」で遊ぶことができます。「オバケ?」展 の画像持ってるだけでおもしろいミナフォームマルマル®は、曲げたり結んだり身体に巻きつけたりと遊び方は無限大! ミナフォームマルマル®の置き方・飾り方はまだ余白を残しており、子どもたちの反応を見ながらこれからも新しいアイディアを試していくとのことでした。これからどんな遊具に進化していくのか楽しみですね!

その他にも3歳未満の子どもたちが遊べる「小さなお皿」、「まいにちのワークショップ」が行われるファクトリー(「オバケ?」展にちなんだワークショップも多数あり)、つくった作品を展示できるギャラリー、楽器でのリズム遊びやグランドピアノの演奏ができスタジオ、多摩美術大学グラフィックデザイン科の学生による「タマグラアニメーション」が上映されるシアター、絵本が700冊そろっているライブラリー、工作やお絵描きができる絵具コーナーなど、8つの遊び場が点在してます。子どもが自分の好きなところで好きなだけ遊べるのです。

「未知との出会い」がテーマなので、遊び方に正解はなし! それぞれの感性で無限大の遊び方が存在する遊び場でした。「オバケ?」展とあわせると1日あっても時間は足りないかもしれません!
「オバケ?」展 の画像

オバケが一層身近な存在に!?
展覧会デビューにもぴったり!

「オバケ?」展には暗い部屋や大人でもドキッとする演出があったので、ところどころで怖がっていた3歳娘のことが少し心配でしたが、家に帰ってから感想を聞いたところ「怖かったけど、楽しかった! また行きたい!」と大満足なご様子。オバケの絵本を読むと「オバケに会ったね!」と嬉しそうに話すようになりました。

「美術館は自分で考えないとおもしろくならない」と、「オバケ?」展を企画したPLAY!プロデューサーの草刈大介さんはコメントしています。「能動的なものなので、“そういう感覚” を身につけるきっかけになればいい」という思いを込めてつくられたそうです。まさにオバケを深追いするおもしろさに満ち溢れていて、子どもの展示会デビューにもピッタリだと感じました。

入口にはコインロッカーもあったので、荷物が多い子ども連れでも安心して過ごせます。トイレにはおむつ替えシートも完備されていました。さらに「オバケ?」展は、夏休み特別企画として、小学生以下は無料というのもうれしいポイントです。猛暑でも安心の屋内施設で、ワクワクドキドキハラハラと、子どもの感性に刺激されながら夏休みの思い出をつくってみてはいかがでしょうか?

TEXT:北川まな(Mana Kitagawa)



from キッズイベント
https://ift.tt/s8n6SAw

コメント