
松岡茉優さん、ポール・スミス氏が登場!
“遊び心あふれる” 展覧会に込めた想い
本展を楽しむヒントも!
デザイナーのポール・スミス氏がアートディレクターとして会場構成を手掛け、パブロ・ピカソの傑作約80点を独自の視点で紹介する国際巡回展、特別展「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」が、2026年6月10日(水)〜9月21日(月・祝)まで国立新美術館で開催!
開催前日にプレス内覧会が行われ、本展のアンバサダーを務める俳優の松岡茉優さん、本展アートディレクターのサー・ポール・スミスさんが登場し、この革新的で “遊び心あふれる” 展覧会に込めた想いや見どころを紹介してくれました。
松岡茉優さんとポール・スミスさんが語る “子ども心” や “遊び心” の話は、子育て中の親御さんはもちろん、子どもたちにとっても本展を楽しむヒントが詰まっています。しかも中学生以下は入場無料! この展覧会を無料で楽しめるなんて!
※2026年7月29日(水)〜31日(金)は高校生も無料(要学生証)
松岡茉優さんが語る「ピカソの人生」
ポール・スミス氏が大切にした
“子ども心” と “好奇心”
展示を一足先に体験した松岡茉優さんは、「ピカソという方が長い人生の中でさまざまな変化を遂げ、それが作品にも投影されていった姿を、ポール・スミスさんがお部屋ごとにまったく違う雰囲気で演出していて、それによりピカソという人物の物語を追うような気持ちで楽しめる、素晴らしい展示になっています」と、その魅力を興奮気味に伝えてくれました。

本展のアートディレクターを務めたポール・スミスさんは、ピカソ最大の魅力は “好奇心” であり、常に新しいアイデアややり方を追求し続けていた点だと指摘。そして「私はファッション業界に50年以上いますが、今でも常に新しいアイデアを探しています。ピカソも同じで、クラシックな絵画からコラージュ、陶芸まで、あらゆることに挑んだアーティストでした」と、自身との共通点、そしてピカソへの深い敬意を語りました。

“子ども心” が呼び覚まされる
親子で注目!「子ども時代」の展示室
お気に入りの展示について松岡茉優さんはセクション7の「子ども時代」と題された部屋と即答。はじめてポール・スミスさんに会ったときから、“遊び心” や “子ども心” を大切にしている姿に感銘を受け、「子ども時代」の部屋に入る手前の通路から、遠くに子どもたちの絵がチラリと見えるという構成について、「私にとって “子ども心” とは目の前にあるものというより、“ふっ” と思い出すもの。歩いているうちに子ども時代が呼び覚まされるような、素敵な演出なんです」と、特別な演出意図を感じとったそう。

それに対してポール・スミスさんは「この部屋は『ハーレクイン・ルーム』と呼んでいます。ピカソの息子 ポール君が着ていた衣装のダイヤモンド型の模様(ハリ)をモチーフにしています。ピカソは晩年になっても『子どものように絵を描きたい』と言い続けていました。なぜなら、子どもは自由な発想を持ち、正直な気持ちで自分を表現できるから。それがピカソの憧れだったのです」と、解説してくれました。
『ハーレクイン・ルーム』の「ハーレクイン(フランス語でアルルカン):道化師」は単なる模様の名前ではなく、当時のピカソにとって重要な意味を持っていました。ピカソが若い父親として子どもたちと過ごしていた時代、彼は舞台芸術やサーカスといった遊びの世界に非常に強い関心を持っていて、「ハーレクイン」は、そうした伝統的な喜劇やサーカスに登場するキャラクターを指します。
「子ども時代」と題された部屋におけるハーレクインの模様は、単なるデザインではなく、ピカソが息子へ注いだ愛情や、舞台芸術への情熱、そして彼が芸術家として生涯追い求めた “自由で純粋な子どもの心” を象徴するものなのです。

足音が消える!?
五感で楽しむ空間演出
松岡茉優さんの「お部屋ごとにまったく違う雰囲気で演出していて」を特に体感できるのが、セクション2の「青の憂鬱」、そしてセクション12の「《草上の昼食》」。どちらにも絨毯を敷くことで来場者の足音を消し、空間に没入できる工夫をしています。
「青の憂鬱」は天井の低さや暗めの照明も組み合わせることで、当時のピカソの内面的な感情や孤独感を表現しています。

「草上の昼食」は、個人的にとても好きな部屋。残念ながら撮影NGだったので画像で紹介できませんが(公式サイトで確認できます)、エドゥアール・マネの傑作『草上の昼食』へのオマージュとしてピカソが制作した一連のシリーズを展示している部屋で、深い緑色で、少し靴底にまとわりつく絨毯はまるで草の上を歩いているよう。上部からは木漏れ日のような光が薄く差し込み、まるで作品世界に入り込んだかのようでした。
もちろん、ピカソの描いた一連の『草上の昼食(マネに基づく)』が素晴らしいのは言うまでもなく、マネの絵をピカソが描くとこうなるのかと、改めてオリジナリティのすごさを感じます。紙を切ってつくった立体物もあり、子どもなら「僕でも、わたしでもつくれる」と言いそうなので、ぜひ家に帰って一緒につくってみて。
本展サブタイトルは「遊び心の冒険へ」
“遊び心” は毎日を豊かにする “挑戦”
ポール・スミスさんは「日常生活の中で “遊び心” を持つことは重要です。それは『幼稚(childish)』であることではなく、『子どものような心(childlike)を持ち続け、常に新しいものに興味を持つこと(好奇心)です」。
遊び心は “挑戦” と語った松岡さんは、「大人になればなるほど、『これがやってみたい』『これが好きだ』という自分自身のピュアな衝動を大事にすることを難しいと感じることもありますが、そうした自分の『好き』という気持ちを後回しにせず、大切に抱えながら生活していくこと自体が挑戦だと思っています。7月からミュージカルに初挑戦するんですが、『ヒーヒー言いながら』稽古をしていて、でも、できないことを楽しみながら、“遊び心” を育んでいきたいです」。

「宝探し」もできる!?
これから来場する親子へのメッセージ
「何より、展示を楽しんで、感じてください!」と言うポール・スミスさんは続けて、「晩年のピカソの作品(1969年〜1972年)は絵の具が垂れていたり、描き方が緩い部分があります。それはピカソが高齢だったからかもしれませんが、当時は批評家から厳しく評価されることもありました。でも、その自由で完璧すぎないスタイルが、後のバスキアやポップアートに大きな影響を与えました」と、自由にお絵描きをする子どもたちへの最高の励ましの言葉をくれました。
ピカソは最後まで、子どもたちの「自由な発想」や、何にも縛られず「正直な気持ちで自分を表現できる力」に強く憧れていました。ピカソが憧れたお子さんの自由な発想を、大切に見守ってあげたくなりますね。

松岡茉優さんは日本だけの特別な演出、隠れアートを教えてくれました。「日本だけの特別な演出として、ポール・スミスさんが壁に直接描いた『ワンちゃん(犬)や鳥』が隠れています。私は一度見逃してしまったのですが(笑)、ぜひお子さんと一緒に探してみてください!」
色鮮やかで “楽しい驚き” に満ちたこの展覧会は、きっと子どもたちの感性を刺激する素敵な体験になるはず。そして好奇心を持ち続けること、親御さんにとっては、 “子ども心” や “遊び心” の大切さも思い出す機会にもなりそうです。
特別展「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」は、2023年のパリ(ピカソ没後50周年)を皮切りに上海で開催され、多くの来場者を記録している世界規模の国際巡回展。日本国内では国立新美術館のみでの開催となります。
特別展「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」は、2026年9月21日(月・祝)まで国立新美術館で開催!









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